間違った金融工学が破綻した後に残るものは何か。

つい先日、あのリーマンブラザーズが破綻したらしい。

リーマンに限らず、米国の証券会社は、そうしたインチキ商品を山のように作りあげて、右から左に金を稼ぐというやり方をしていたのである。言い換えれば、米国全体の金融システムが詐欺に満ち溢れていたのである。

 今回の金融危機はそうしたインチキが破綻したことが原因なのであって、サブプライムローンが問題なのではないのだ。

 そのインチキぶりは、そうした証券会社の給料からもうかがい知れる。ゴールドマンサックスの社員の平均年収は、7000万〜8000万円だと言われている。聞いたところによると、新入社員でいきなり1000万円近くをもらえ、2年目で早くも3000万円。5年目で年収1億円に達するという。大手のモルガンスタンレー、リーマン、メリルリンチの給与体系も似たりよったりだろう。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/154/index.html

証券とかは自分の職分とは全く違う分野なのでよく分からないが、どうやったら入社何年目とかの社員にそんなに給料を出せるのだろうか。

http://app.blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/tb.cgi/22899959
こことか見てると、物作りとは全然違うマーケットがあるらしい。

基本的に虚像で儲けるのは好きじゃないから、市場原理主義が崩壊しているのを見ていても対岸の火事みたいな見方をしてしまうのだが「物作り」な職分の人たちが生み出してきた「実像」はえてしてきれいにラッピングされて、利益を追求している人たちに「虚像」として売り出されていくのかなと考えたりしてしまうね・・・

今回の一件でアメリカ流の市場原理主義が崩壊したら、物作りにとっていい時代が来るといいのだけどねぇ。