泥のように働けますか

ちょっと古い記事だけど、前から気になっていたらからいまさらながら掘り起こしてみる。

西垣氏は伊藤忠商事の取締役会長丹羽宇一郎氏の「入社して最初の10年は泥のように働いてもらい、次の10年は徹底的に勉強してもらう」という言葉を引用し、「仕事をするときには時間軸を考えてほしい。プログラマからエンジニア、プロジェクトマネージャになっていく中で、仕事というのは少しずつ見えてくるものだ」と説明。これを受けて、田口氏が学生に「10年は泥のように働けます、という人は」と挙手を求めたところ、手を挙げた学生は1人もいなかった。

http://www.atmarkit.co.jp/news/200805/28/ipa.html

この発言、いろいろな所に波紋を与えているみたい。

学生からの質疑では、「学部卒でもどんどん採用しているが、本当はソフトウェア産業は専門職だと思う。その点はどう思うか」という質問に対し、「修士を経た専門家は年に1000人くらいだろう。彼らは本当に有名な企業に行ってしまう。これだけでは人が足りない」(有賀氏)と苦笑い。また、「本当に優秀な人は1人で何人分もの生産性を上げるのに、入社採用時はみんな一律のことが多い」という学生の不満には、「本当に自分が売れると思う人は、そういう個々人のスキルが最大限に生かせる企業に行くといい」(有賀氏)と断言。大きなシステムの構築などの仕事では、個々人の突出したスキルではなく、チームワークが重要だと主張した。

1万人年とかの超大型プロジェクトだったらソフトウェア工学を駆使して個々のスキルを可能な限り冗長化してプロジェクトを進行していくのがいいのかもしれないけどねぇ・・

そもそも、言い方が悪いかもしれない。
そういった発言はもうちょっとオブラートに包んでやさしく発言してあげないとダメだと思う。
たとえ真理をついていていたとしても、もうちょっとスマートにいかないと。

こういう研究結果も考慮しないとダメだと思うし。

脳は自分を「できるヤツ」だと思い込む──そんなデータがある。

 かつて米カリフォルニア工科大学下條信輔先生が、日本に紹介した米国での調査結果だ。データによると、高校生の70%が「自分の指導力は同級生たちに比べて平均以上にある」と考えているという。一方、平均以下と自己評価した人は、わずか2%であったそうだ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/nba/20080514/156615/

やっぱり挑戦的な発言だと受け止められちゃうよなぁ。